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気になる矯正装置


ここでは矯正装置の種類を大きく2つに分類して御説明いたします。

それは、取り外し可能な矯正装置と固定式矯正装置です。
各々使用するステージや目的が異なります。

取り外し可能な装置

1:床矯正装置

小児矯正治療では好んで用いられる装置の1つです。口腔清掃しやすいことがメリットですが、 一方で使用時間をコントロール出来ることにより、効果が患者の協力度に左右され、装着していないとすぐに歯並びが元の状態に戻ってしまうのがデメリットです。
また、破損、紛失などの可能性もあります。軽度の歯列不正であれば本装置単独でも治療可能ですが、複雑な歯列不正の場合は本装置単独では治療が難しいこともあります。

2:マウスピース矯正装置

従来では、歯を動かし終わったときに使用する保定装置といわれる装置の一種であった、透明な樹脂でできたマウスピースを用いて歯を動かし、 ワイヤーなどを一切使用しない治療方法として世界に広まった治療方法です。 透明な装置であるため矯正していることを周囲に気付かれにくく、審美性に優れているのが利点です。
当初はワイヤーを一切使用しないのが最大のメリットでしたが、近年では抜歯症例などでは単独での治療方法に限界があることが解明されてきて、 マウスピース+ワイヤー装置、マウスピース+インプラントアンカー装置、マウスピース+外科手術といった併用治療を行っている医療機関も出現してきています。

3:ヘッドギアー、フェイシャルマスク

主に小児矯正治療で用いられる装置です。
成長段階にある子供の場合は、治療によって上下の顎の成長を抑制したり、促したりしてバランスを整えることができ、 骨格的な改善をはかることができます。過去の研究論文では、効果は2次関数的に装着時間に比例して大きくなると言われており、 アメリカ合衆国(USA)などの場合は子供たちが24時間装置を使用しているのも珍しくありませんが、日本ではまだまだ自宅にいる時中心の使用となっております。

4:ムーシールド、ポジショナー系

主に小児矯正治療で用いられる装置です。
成長段階にある子供の場合は、治療によって上下の顎の成長を抑制したり、促したりしてバランスを整えることができ、 骨格的な改善をはかることができます。過去の研究論文では、効果は2次関数的に装着時間に比例して大きくなると言われており、 アメリカ合衆国(USA)などの場合は子供たちが24時間装置を使用しているのも珍しくありませんが、日本ではまだまだ自宅にいる時中心の使用となっております。

5:保定装置(リテーナー)

矯正治療を終了したばかりの歯と骨は、とても柔らかい状態となっています。 歯を動かす治療を終了してすぐに固定式の矯正装置(ワイヤー装置)を除去したままにしておくと、元の歯列に戻ろうとします。 歯を動かす治療は、固定式の矯正装置(ワイヤー装置)ですが、歯を動かすのを終了した後、歯と骨を安定させる治療は、取り外し式の保定装置(リテーナー)に変更します。  手足の骨折の時に、ギブス(矯正の場合はワイヤー装置)から、サポーター(矯正の場合はリテーナー)に変更するのと同じです。

固定式矯正装置

1:マルチブラケット装置

マルチブラケット装置はブラケットとワイヤーの構成となっています。
ブラケットは歯の表側に装着するものと、歯の裏側に装着するものがあります。ワイヤーの材質は表側も裏側も同じものを用いますが、 用途に応じてワイヤーのデザインが異なります。

2:リンガルアーチ、クワドへリックス 、パラタルバー、 ハイラックスなど

これらの装置は歯と歯を連結して用います。矯正治療中に歯を動かす目的で使用する場合と歯を動かないように固定する目的で使用する場合があります。
軽度の歯列不正であれば本装置単独でも治療可能ですが、複雑な歯列不正の場合は本装置単独では治療が難しいこともあります。

3:フィックスリテーナー装置

ワイヤー矯正治療後、保定装置として用いられる装置の1つで、舌側にワイヤーを接着剤で固定します。

矯正治療中の補助装置

1:エラスティックゴム

歯と歯、ワイヤーと歯、装置と歯など、またがってかける輪ゴムをいいます。
目的や用途に応じてサイズや太さがいろいろとあります。
基本的には食事や運動中以外は使用し、使用時間が長いほど治療効果があると言われています。

2:パワーチェーン、オープンコイル、クローズドコイル

歯と歯をひっぱりあう場合に用います。

3:セパレーションゴム、ブラスワイヤー

矯正治療では奥歯にバンドという金属のわっかをつけることが多くあります。 バンドを装着するのを容易にするために、歯と歯の間にバンドの厚み分の隙間を作る目的で使用します。

4:矯正用インプラント SMAPアンカー

小さなインプラントを顎の骨に埋め込んで歯を動かす固定源にする方法です。
歯を支点にするときと異なり、固定源が移動することがないので、従来のマルチブラケット装置による治療方法単独では、 充分な治療効果を得ることが難しい歯並びでも、インプラントの埋入位置によって、歯を前後・上下・左右と立体的に動かすことが可能となり、精度の高い治療効果を得ることができます。 歯科矯正治療期間を短縮する補助的装置として考案されました。

メリット
  • 歯を動かすための固定源が移動することがないので効率よく歯を動かせること
  • 治療期間が短縮できること
  • 従来、歯を効率よく動かすために使用していた補助的な矯正器具(ヘッドギアなど)を使用せずに治療ができること
  • 痛みがほとんどなく、安全で確実な治療が行えること
  • 難しい不正咬合の治療も可能であること
  • より精度の高い治療結果が期待できること
デメリット
  • インプラントを埋入するための手術が必要であること(麻酔をすること)
  • 手術後、若干の腫れや出血を伴う場合があること
  • 装置を消毒し清潔に保ち、感染を防ぐ必要があること(感染をすると、治療中インプラントがはずれる可能性があること)
  • 口内炎の出現頻度が高くなること
  • 原則的にあごの骨(顎骨)の成長が終わったとされる、成人の方が対象であること
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