矯正治療開始前に知っておきたい10のポイント
本における一般の歯科治療では、できる限り歯を残すことが良質な歯科医療の条件とされているため、矯正歯科治療についても[永久歯を抜かない治療こそが良質な治療]だという固定観念があるように思われます。
もちろん、矯正歯科医もできることなら健康な歯を抜きたくないと考えていますが、すべての症例が非抜歯で治療できるわけではありません。
大切なのは、歯を抜く、抜かないではなく、治療後の状態を正確に予測し、咬み合わせと歯並びを整えていくことなのです。
(日本矯正歯科医会監修のキッズのわくわく歯並びBOOKに記載 )
しかしながら治療を受ける主役は患者さんです。そのため、治療を受ける前に自分自身の要望を伝える必要があります。
自分の顔をどのように改善するのか
今のままを維持するのか。エステテックラインを意識した改善を望んでいるのか?
前歯をどのように改善したいのか
歯の大きさを小さくして並べるのか。矯正後、差し歯などの審美治療を考えているのか。
抜歯、非抜歯の希望
絶対に抜きたくないのか、一本なら抜いてもいいのか、抜歯は気にしないのか。
どのような矯正装置が希望か。または、どのような矯正装置なら治療可能か
唇側装置、舌側装置、マウスピースなど。
期間は期間はどのくらいを目標にするのかどのくらいを目標にするのか
例:普通にしたら2 年半かかる場合、2 年に短縮したいのか、
1 年半、1 年、半年なのか。
入院できるか、できないのか
外科矯正治療や埋伏歯の同時抜歯など、入院の必要な処置は可能か。
虫歯、歯周病などの有無や全身疾患の有無
虫歯の有無、症状の程度、歯周病の有無、治療可能か?抜歯になるか?
付着歯肉などの軟組織の状態。(歯グキが下がっていないか?)
矯正以外の歯科治療をどこでするのか。(かかりつけ歯科医がいるのか?)
矯正専門クリニックで診療する場合、虫歯や抜歯の処置は他医院にておこなうのが通常です。
治療費用の支払いは一括支払いのみか?分割支払い可能か?
毎月の処置費用は無料なのか?有料なのか?有料の場合は1回いくらなのか?